ロディ・リッチ

ロディ・リッチ

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ロディ・リッチについて

ラッパーのロディ・リッチは、「もっとも強い者ほど寡黙である」ということを早くから心得ていた。1998年カリフォルニア州コンプトン生まれ、本名ロドリック・ムーアは、2017年からミックステープをリリースし、ラップシーンにおける突出した存在となった。控えめながらも堅実なスタイルを確立し、ミーク・ミルやニプシー・ハッスルといったベテランアーティストからもお墨付きを与えられ、ラッパーとしての信頼だけでなく大衆からの人気も集めた。多くのラッパーがどちらか一方しか選べないのが常である中、彼は稀有な存在と言えるだろう。コンプトン出身ではあるが(ちなみに彼は2019年にデビューアルバム『Please Excuse Me for Being Antisocial』を発表するころには、すでに地元の土地を購入していた)、リッチのスタイルはローカルの色に縛られることなく、鋼のようなドリルミュージックとウエストコーストで長く培われてきたレイドバックなストイシズムを、メロディアスなトラップとミックスさせた。リッチはノースカロライナのダベイビーやブロンクス出身のエイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディらと同様に、必要以上のセルフボースティングはしない。オーバーな誇張や卑下もなく、謙虚かつ実直なスタイルを軸としている。例えばゴスペル的な雰囲気の「Down Below」では、冷たい床がベッド代わりだった若者時代を歌う一方で 、「War Baby」では「こんなの普通じゃないぜ、ベイビー」と警告を添えながら、暴力的な過去について歌っている。2020年に開催された第2回Apple Music Awardsでは『Please Excuse Me for Being Antisocial』でトップアルバム・オブ・ザ・イヤー、「The Box」でトップソング・オブ・ザ・イヤーと二冠に輝いたが、受賞に先駆けて、Apple Musicに自身の姿勢をこう語っていた。「僕がやろうとしているのはラップじゃない。相手に語りかけているだけ」。同年、リッチはBETアワードでもアルバム・オブ・ザ・イヤーとベスト・ニュー・アーティストを受賞。さらにニプシー・ハッスルにフィーチャーされた「Racks in the Middle」にてグラミー賞にも輝いた。

出身地
Compton, CA, United States
生年月日
1998年10月22日
ジャンル
ヒップホップ/ラップ
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